日本財団 図書館


4] 港湾までのアクセスのバリアフリー化

■港からの移動は徒歩が多い

若松港ターミナルに発着するバスは、若松-榊ノ浦-筒ノ浦間を14往復/日、若松-奈良尾間を5往復/日運行している。

利用頻度の高い役場、農協、郵便局等の公共機関や病院は、港から100mくらいの範囲内にあり徒歩圏内であるため、港から目的地までの移動は徒歩が多い。

一方、若松港以外では寄港地周辺の住民の利用が中心のため、この場合もアクセス手段は徒歩が多い。ただし、郷ノ首港では、若松町中心部へのバイパス的に航路が利用されているため、中通島内のバスからの乗り継ぎ者は存在する。

また、若松港では、若松〜奈留〜福江のフェリー航路((株)五島旅客船)と若松〜郷ノ首航路が接続している。

町で以前に行ったアンケートによると、バスの増便を求める声もあるが、利用者の増加は見込めないため、増便は難しい状況である。

 

表5-5-7 港湾アクセスとなるバスの運行状況(ケース4])

209-1.gif

 

■遠方からの利用は港に自家用車を駐車して船舶を利用

郷ノ首港では、自家用車を郷ノ首港へ駐車して、若松へは船舶で往復している人もいる。

 

(3) バリアフリー化の対応方向と具体的方策

1] ターミナル内のバリアフリー化

若松港ターミナルは、出入口は幅、段差とも移動円滑化基準を満たしており、ターミナル内についても、バリアフリー化の要望の高いトイレや案内カウンターは概ね対応している。ターミナルは町内の公共施設に近接し、生活航路の拠点として重要である。一方、ターミナルや待合所を持たない桟橋のみの港も存在し、施設整備の促進が望まれる。今後のバリアフリー化の方向としては、若松港については運航情報の提供等、生活拠点としての充実をはかり、桟橋のみの港湾では待合所の設置が求められる。

 

■視覚・聴覚情報提供設備の設置

現在、運航情報は放送によって全町に告知されているが、これに加えて、若松港においては、視覚・聴覚障害者にも対応した、船舶の運航情報提供設備の設置が求められる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION