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表5-5-5 乗下船時のバリアフリー化の現状(ケース4])

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3] 船内のバリアフリー化

船内のバリアフリー化の現状を表5-5-6に示す。

 

■基準適合客席は設置されていない

バリアフリー化に対応した基準適合客席や車いすスペースは設置されていない。なお、対象航路の船舶は全て小型船舶のため、定員は100名以下であり、車いすスペースの設置は移動円滑化基準では義務づけられていない。高齢者や身障者を対象とした優先席は特に設けていないが、通常、満員になることはないので、特に必要性は感じられないようである。

 

■通路はバリアフリー化にほぼ未対応

4船とも、通路幅は60cmと移動円滑化基準を下回っており、手すりはなく、床材、段差とも未対応である。

 

■新船では段差解消に配慮

「第18わかしお」以外の船舶では、出入口と客室の床面高さが異なり、昇降には階段が設置されている。しかし、階段の蹴上は約20cmあり、出入口にも段差が存在している。また、更に客室内の通路と客席の間にも約15cmの段差が設けられている。「第18わかしお」では出入口から客席まで移動に際して、甲板の床面高さが同一となっているが、通路の段差は若干残されている。

 

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「第3わかしお」客室と出入口を結ぶ階段

 

 

 

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