日本財団 図書館


4] 港湾までのアクセスのバリアフリー化

■長崎港までの路線バスは、航路との接続が行われていない

大波止ターミナルのバス停に停留する路線バスは、3路線計15往復となっている。

運行区間については、1]大波止ターミナル〜宝町、2]大波止ターミナル〜長崎空港、3]大波止ターミナル〜福田車庫前〜長崎漁港〜大波止ターミナルの巡回バスとなっており、宝町方面が13往復/日となっている。この宝町方面への路線は、大波止ターミナルから長崎駅を経て宝町へと至るルートであるため、鉄道との乗り継ぎには利用できるが、市内の繁華街や官公庁のある中心部へは連絡していない。

ただし、大波止ターミナルから300m離れた大波止からは、市内各方面へのバス路線や、市内路面電車を利用することが可能である。

また、1]と2]については、航路とのダイヤ接続を行っていない。

 

表5-4-7 長崎港までのアクセスとなるバスの運行状況

195-1.gif

 

■バリアフリー化に対応した車両の導入は行われていないものの、乗務員によるソフト面での支援による対応を実施

上記のバスを運行している長崎県交通局および長崎自動車におけるバリアフリー化に対応したバス車両の導入状況についてみると、表5-4-8の通りとなり、対象路線については、(表5-4-9)長崎自動車によるワンステップバスが一部導入されるにとどまる。ただし、長崎県交通局などでは、乗務員の肉声による行き先案内の実施など、ソフト面での支援に力を入れている。

また、アンケート調査結果では、対象路線においてバリアフリー化を進めるにあたっての課題として、バリアフリー化にかかる車両購入費の増加に対する費用負担や低床化、車いすスペースの設置等によるバス座席数の減少、他の路線と比較して需要が多いとはいえないため、新車が導入できないことなどがあげられている。

 

表5-4-8 長崎港までのアクセスとなるバス事業者における導入車両

195-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION