■乗船口までの経路については、長崎港は段差なし。福江は未対応。
長崎港におけるターミナルビルから乗船口までの経路についてみると、段差はなく、また、乗船口への戸については、自動開閉式が導入されている。
一方、福江港については、ターミナルビルから浮き桟橋への経路においても、段差および車いす使用者等に対応していない戸が存在している。
また、雨よけについてみると、長崎港には設置されているものの、実際には降り込みなどにより傘をさす必要性が生じているという指摘もある。
■長崎港では、施設配置のわかりやすさや経路の短さに難点あり
長崎港、奈良尾港については、点字ブロックを設置している。このうち、長崎港では、エレベーターやエスカレーターへの誘導に対して点字ブロックが敷設されているが、階段への誘導については、1階、2階とも未対応である。
その他の視覚情報提供、音声情報提供装置については、いずれのターミナルも未対応である。
また、長崎港の大波止ターミナルについては、バリアフリー化への対応がかなり実施されているものの、案内表示がわかりにくく、利用者が迷いやすいといった問題点も指摘されている。