4] 港湾までのアクセスのバリアフリー化
1) 路線バスによるアクセス
■各港では航路に接続して路線バスが運行されるが、バリアフリー対応車両は未導入
福江港、奈留港、若松港においては、いずれも港湾に発着するバスが運行されている。福江港では五島自動車(株)、奈留港では奈留町、若松港では若松町および西肥自動車(株)が運行している。なお、奈留町については、乗合バス事業ではなく、市町村による自主運行バスである。
いずれも、航路のダイヤとの接続には配慮して運行ダイヤが設定されている。
車両のバリアフリー化の状況についてみると、ノンステップバス、ワンステップバス等の低床バスは当該路線には使用されていない。なお、西肥自動車(株)の他の路線にはワンステップバスが導入されている。
バリアフリー化の問題点・課題として、バス停留所の設置個所によっては、ワンステップ、ノーステップのバスでは乗降のできない道路構造上の問題があること、他の路線と比較して需要が少ないため新車を投入できないことなどがあげられている。
2) 他の航路との接続
■各島から福江市・長崎市方面へは他航路と接続したダイヤを設定
「ニューたいよう」が中通島の郷ノ首港を起終点とするのに対し、「フェリーオーシャン」は若松港で折り返しとなっている。中通島から福江市方面への移動に対応するため、「フェリーオーシャン」は若松港において、若松町営航路の若松港〜郷ノ首港の便と接続している。具体的には、若松港発10:25→福江港着12:10、福江港発13:20→若松港着15:00の便が接続している。ただし、前者については、若松港での待ち時間が47分ある。
また、奈留町から長崎市方面への移動に対応するため、「フェリーオーシャン」の奈留港発7:00→福江港着7:45の便と、福江港発17:15→奈留港着18:00の便については、長崎〜福江のフェリー航路(九州商船(株))と接続している。なお、中通島・若松島から長崎市方面へは、中通島の奈良尾港・鯛之浦港と長崎港を結ぶ航路が利用可能である。