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3] 高齢者・身障者等の利用状況

高齢者・身障者の利用状況は定量的には把握されていないが、福江島への通院利用など高齢者の利用が多い。また、身障者割引運賃適用者は、全体の2%程度(2000年7月実績、第1種身障者の介添人含む)である。

 

(2) バリアフリー化の実態

1] ターミナル内のバリアフリー化

「フェリーオーシャン」の寄港する福江港、奈留港、若松港は、いずれもターミナルビルを有しており、そのバリアフリー化の現状を表5-3-4に示す。

 

■出入口は奈留港、若松港でスロープ化・自動ドア設置、福江港は未対応

出入口および通路の幅は、いずれも「移動円滑化基準」を満たしている。

出入口の段差および戸については、奈留港、若松港ではスロープ化および自動ドア化により車いす使用者等が容易に開閉・通過できる構造となっているが、福江港は未対応である。

 

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奈留港ターミナルビルの出入口

 

■福江港ではターミナルビル〜乗船口間に段差・戸あり。雨よけは各港湾ともなし

福江港においては、ターミナルビルから浮き桟橋への経路においても、段差および車いす使用者等に対応していない戸が存在している。

また、各港湾とも、ターミナルビルから乗船口までの経路には、屋根等の雨よけは設置されていない。

なお、福江港は、自動車の乗降経路と旅客の乗降経路が輻輳しており、安全上問題があるとの指摘がなされている。

 

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福江港ターミナルビルから浮き桟橋に至る通路(左:ターミナルビル出入口、右:浮き桟橋連絡橋)

 

 

 

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