■基準適合客席は設置されていない

「フェリー椿」「フェリーなみじ」内のいす席は、遊歩甲板に50席設置されている。遊歩甲板の床は、すべりにくい仕上げとなっているものの、椅子の手すりはなく、屋外に設置されていることから、高齢者・身障者等の利用に適した構造とはなっていない。

　

フェリー椿のいす席(50席)

　

■遊歩甲板は比較的広く、車いすでの通過は容易。ただし、出入口に段差が存在する。

遊歩甲板については、通路幅員は比較的広く、車いすでの通過や転回も可能である。ただし、遊歩甲板への出入口に段差が存在する。

　

■視覚情報・音声情報提供設備は未対応。点状ブロックも設置されていない。

視覚情報提供設備および音声情報提供設備については未対応である。また、点状ブロックについても、設置されていない。

　

■利用者からは段差解消の要望が強い

アンケート調査結果のうち、対象航路についての自由回答は、次の通りであり、階段を含めた船内の段差解消についての要望が強いことがわかる。

　

*五島-佐世保航路

・乗船口から客室までの階段が急傾斜で長く、肢体不自由者や体調が悪い人には苦痛である。(若松町、社協(高齢者))

*佐世保-宇久・小値賀航路(フェリー航路)

・車いす使用者や杖歩行の方等の利用が少なくないが、乗降口が乗りにくく、客室への階段も急で大変である。リフト等での昇降が可能になればと思います。(宇久町、社協(高齢者))

*五島-佐世保航路

・乗船口から客室までの間の階段が長く不自由である(若松町、社協(身障者))

*上五島航路の船舶

・乗下船時に客室からの移動に階段が多く、非常に不安である。(エレベータ等の設置ができないものか)(小値賀町、身障連)

*有川-佐世保航路、福江-長崎航路(福江港、奈留港その他)

・乗下船時に階段を利用しなければならず移動が困難である。段差なく乗下船ができるようにしてほしい。(若松町、身障連)

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