日本財団 図書館


ハード面以外の対応として、上対馬町では停留所に関係なく、自由乗降対応するサービスを実施している。また、長崎県交通局では肉声による情報提供に力を入れるなど、ソフト面を重視することでハード面を補いながら総合的なバリアフリー化をはかっている。

 

《アンケート調査結果(自由回答)》

*バス停にかかわらず、自由乗降対応している。料金は乗降位置の前バス停からの算定となる。(上対馬町)

*特に乗務員の肉声による行き先案内の実施に力を入れている。ハード面においては、車いすの乗降可能なスロープ付きワンステップバスを県内で初めて導入した。しかしながら、低床のワンステップバス等の導入台数はまだ少なく、総合的に見て、ハード面は決して先進的ではないが、人間的なソフト面を充実させることで、現在バリアフリー化を行っている。(長崎県交通局)

 

(4) 今後のバリアフリー化への対応

1] バリアフリー化に対応した新規車両の導入

すでにワンステップバスを導入済みの事業者に加え、佐世保市などでも低床バスの導入が予定されている。

この他、バリアフリー化に対応したバスカードシステムの導入が本土5社で予定されている。

 

《アンケート調査結果(自由回答)》

*今後、新車を購入する際は低床バスを導入する(時期未定)。高齢者・身障者にも使いやすい非接触バスカードシステムを導入する(H13年度予定)。(佐世保市交通局)

*平成13年度、低床バス3両導入予定。(島原鉄道)

*平成16年度に代替予定。(宇久観光バス)

 

2] 利便性向上に関する今後の取り組み

ニーズの多い路線の開拓や、航路との接続など利用者の利便性を考慮した取り組みが検討されている。

 

《アンケート調査結果(自由回答)》

*現在新しいターミナルを建設中であり、完成後は大波止発着にしたい。時期等は未定である。(五島自動車)

*(臨時配船などとの対応を含めて)できる限り航路との接続を今後とも行う。(壱岐交通)

*通院、買い物、学生の利便、佐世保への船便との接続をさらに効率的ダイヤとすべく検討中。平成13年4月を目処にしている。(大崎自動車)

*小型車両で航路、鉄道、病院等への新規路線を開設したい。(生月自動車)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION