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長崎〜五島航路、佐世保〜上五島航路において高齢者・身障者の利用状況を調査した結果は表3-2-3のとおりであり、70歳以上の割合は約1割、65歳以上の割合は2割近くに達している。高速船よりフェリーの方が高齢者の比率が高い。

ヒアリング調査によると、高齢者の利用目的の多くは長崎、佐世保、博多、福江等への通院であり、一部家族・親戚の訪問等も見られる。ただし、有明海を横断するフェリー航路では観光客が主体であり、また、仕事や買い物で行き来する人なども多く、全般に利用者の年齢が若く、高齢者は少ないとみられている。

 

表3-2-3 高齢者・身障者の利用状況調査結果

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資料) 九州商船株式会社資料

 

《ヒアリング調査結果》

・高齢者の比率は、博多〜壱岐〜対馬航路で20%程度、長崎〜伊王島〜高島航路で10%程度、博多〜青方〜福江航路の奈留島〜福江間では、半数程度を占めるとみられている。

・呼子〜壱岐航路は博多からよりも航路距離が短く、運賃が安いため、高齢者の団体旅行によく利用されている。

・長崎〜伊王島〜高島航路では、高速船の導入時に「のりごごちが悪そうだ」と高齢者から反対意見も聞かれたが、所要時間が33分から19分に短縮されたことにより、通院回数を増加したお客様もおり、好評である。

・有明海の島原航路では観光客が主体であり、また、仕事や買い物で行き来する人なども多く、全般に利用者の年齢が若く、高齢者は少ないとみられている。(航送車両についても、離島は生活物資を運ぶトラックが多いのに対し、自家用車が多い。)

 

 

 

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