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(3) 保護

現生の造礁サンゴの祖先は2億5千年前まで遡れるし、近縁ならば5億年前に生息した種もある。現生の造礁サンゴの種類数は600程度であるが絶滅したサンゴ種を加えると5000を超えている。

サンゴ礁の恩恵を認識してサンゴ礁の保護政策をとる国もでてきている。現在約65カ国が海洋保護地や海中公園などとしてサンゴ礁などの約300海域を保護している。

規制の有る観光が利益をもたらすことを理解すれば、サンゴ礁保護政策を進める国が増えるであろう。

以下に、海外におけるサンゴ礁回復に関する研究例を示す。

 

○既成コンクリートブロックを用いたサンゴ礁原の回復:モルジブ環礁で行なわれたもので、建材用サンゴ採掘跡地の回復実験である。3年計画の最初の1年目の結果が示されており、据付後6ヶ月で最初のコロニーが定着したことが報告されている。サンゴの移植実験も実施されている。

 

 

 

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