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ご挨拶

 

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財団法人全日本なぎなた連盟

理事長 河盛敬子

 

古くはみちのくの風雲児と称された伊達政宗公の居城があって、武門の町としての歴史を伝え、今は生涯学習の拠点として高齢社会における重要な役割を果たしておられます岩出山町の町立岩出山中学校において、第41回都道府県対抗なぎなた大会が、第56回国民体育大会なぎなた競技リハーサル大会として開催されますことは、私どものひとしく喜びとするところでございます。

昭和30年、武道復活によって創設されました全日本なぎなた連盟の「なぎなた」は、さまざまな古流薙刀の長所をすぐり、多くの先師、先輩の英知を集めて作り出されたものです。その中にあって主要な役割を担ったのが直心影流で、その流派の発展に大きく貢献されました第15代宗家園部秀雄範士は、この岩出山町が出生の地でいらっしゃいます。なぎなたを志す若者が、縁あるこの地に一堂に会し、このように盛大になぎなた競技会がおこなわれますことは、ひとしお感慨深いものがございます。

技の修錬により心身ともに調和のとれた人間形成を理念に掲げる当連盟は、皆様方のご理解とご協力により、半世紀に近い歴史を積み重ねて、本年で45周年を迎えました。私どもは、受け継がれてきた技と心を大切に、なぎなたの原点に立ち戻り、人間としての心の豊かさ、温かさ、潤いを求めるとともに、21世紀の活力ある日本を支える一員としての責任を果たせるよう、誠心誠意努力して行かなければならないと存じます。

本日、全国各地より選ばれて参加されました選手の皆様方には、日頃練磨されました技を遺憾なく発揮されますとともに、大会を通じて友情の輪を広げられますよう願っております。

おわりに、本大会にご協力いただきました諸先生方、ご後援いただきました諸団体ならびに佐藤町長様をはじめ、岩出山町実行委員会、地元役員、町民の皆様方の長期にわたるご尽力に対し、厚く御礼申し上げますとともに、明年に控えました「新世紀・みやぎ国体」のご成功をご祈念申し上げ、ご挨拶といたします。

 

 

 

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