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ご挨拶

 

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財団法人 全日本なぎなた連盟

理事長 河盛敬子

 

20世紀もあと何日という年の瀬をひかえ、45回を数える皇后盃全日本なぎなた選手権大会が、ここ日本武道館におきまして盛大に開催されますことは、誠に意義深く、喜びに堪えない次第でございます。

昭和30年に創設されました私どもの連盟は、女性を主体とした団体でありながら、先師、先輩の並々ならぬご努力とご精進により、順調にそして確かな足取りで発展を遂げてまいりました。この事はなぎなたにかかわる者にとって大きな喜びでありますとともに、私自身、ことの重さに身の引き締まる思いを感じております。

本日お集まりの皆さんには、新世紀を目前にした今こそ、武道なぎなたの本質をあらためて問いただし、正しい技術はもとより、それぞれが技の錬磨の過程で育てられてきた人間性を更に高めることが大切ではないかと思います。

言葉と習慣を越え、世界の人々がなぎなたを通して互いに心を開き大きな一つの輪となって、21世紀が平和な世紀となりますよう心より念願いたしております。

本大会にご出場の選手の皆さんは、各都道府県を代表する最高の競技者として、心技とも格調の高いなぎなたをご披露いただきますとともに、人生の素晴らしい一日となりますよう心より願っております。

終りに師走ご多用の中、斯道育成の思し召しをもってご臨席いただきましたご来賓の方々に感謝申し上げ、併せて本大会の開催にご後援賜りました文部省、日本武道館をはじめ、関係各位、また準備に万全をつくされました地元役員の皆様に対し、衷心より厚く御礼を申し上げ、ご挨拶とさせて項きます。

 

 

 

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