調査区域のなかで狭山丘陵から比較的近い2km以内にある場所は、所沢市小手指(No.1)、同西狭山ケ丘(No.2)、同北野(No.13)、入間市宮寺(No.14)、瑞穂町駒形富士(No.23)、同箱根ケ崎(No.24)の6ヵ所であるが、狭山丘陵の雑木林に生息する鳥種の組成に近かったのは所沢市小手指であった。その主な種はヤマガラ、シロハラ、カケスである。ここは孤立林でありながら面積が約15,000m2ある比較的大きな雑木林で、周囲にもまとまった緑地や農地があり、鳥が移動しやすい環境にあるとみられる。
他の地域は確認種数が少なかった。それは、それぞれ次のような原因が考えられる。