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作業船設計基準

 事業名 作業船設計基準の作成
 団体名 日本作業船協会 注目度注目度5


第3章 浚渫機部

3.1 バックホウ

3.1.1 国産バックホウ機種

陸上用建設機械として国内製作会社が製造・販売しているバックホウ掘削機械の標準仕様は、日本建設機械要覧のショベル系掘削機の部(添付:参考資料―1)を参照のこと。

 

〔解説〕

(1) バケット容量

第1章で定義付けしたとおり、バックホウ浚渫船のバケットの大きさは平積容量で表すため、各機種に装備される標準バケット容量は、参考資料一1の〔バケット容量:平積〕の欄によること。

(2) 耐海水用特別仕様

陸上用バックホウ掘削機械を標準仕様のままで台船に搭載すると塩害により耐久性が著しく劣ることが予想される。したがって、最小限下記の点については耐海水対策を施すことをバックホウ製造者と協議することが望ましい。

・ラジエータ  ・電装品

・オイルクーラ  ・電気配線

・油圧シリンダ  ・フレームカバー

・油圧ホース  ・キャブ建屋カバー

・油圧及び給脂配管  ・塗装

 

3.1.2 上部旋回体(重機本体)

バックホウ掘削機械の旋回輪(旋回ベアリング)を含めた上の部分を上部旋回体と称し、搭載型バックホウ浚渫船は、船体と一体構造とした旋回べース(架台)にこの上部旋回体をボルトにて強固に取り付けたものである。

 

〔解説〕

(1) 上部旋回体の構成

上部旋回体は図1-3に示すように、旋回輪、フロント(ブーム、アーム、バケット等)及びリア(運転室、ディーゼル機関、油圧機器、カウンターウエイト等)で構成される。

(2) 動力・制御装置

バックホウ掘削機械は別名油圧バックホウと呼ばれるとおり、一般的には、ディーゼルエンジンで油圧ポンプを回して油圧を発生させ、掘削機構の駆動は油圧シリンダ及び油圧モータにより、その制御も油圧パイロット式とすべて油圧を利用している。油圧システムは最高圧30MP(300kgf/cm2)付近で一般船舶より高圧であるが、第1章の関連法規の項で述べたとおり規制される法規がないため、陸上機と同じ仕様でバックホウ浚渫船に採用できる。

 

 

 

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