1.4.4 浚渫能力
浚渫能力の算定及び表示は特に明記しない限り下記によるものとする。
(1) 公称浚渫能力
公称浚渫能力の表示は、下記算式にて求めた「基本能力」で示すものとする。
(2) 公称浚渫深度
本設計基準による公称浚渫深度は、1.4.1一般用語の定義にあるとおり、公称浚渫能力を発揮できる深度をいう。
〔解説〕
(1) 公称浚渫能力
公称浚渫能力を求める上記算式の各係数、効率の内容及び数値の範囲は下記のようになっている。
K:バケット係数
土質、掘削深度により変わる係数0.4〜1.O
E:作業効率
土運船との関係、オペレータ技量等により変わる効率0.5〜0.8
D:旋回角度と掘削深さの係数
理論サイクルタイムの増減係数0.8〜1.2
(2) 公称浚渫深度
本基準での用語の定義は、「公称浚渫能力を発揮できる深度」であり、基本熊力を求める算式の「旋回角度と掘削深さの係数D=1.0」の作業状態は、一般的には最大浚渫深度の80〜90%程度とされている。
なお、最大浚渫深度の基準等については、第2章によるものとする。