まえがき
我が国の作業船の隻数は現在1万余あり、作業船の種類はポンプ浚渫船、グラブ浚渫船、起重機船等38種類と多種多様である。
港湾工事に使用する作業船に関する設計法及びその手法、手順を定めたものは昭和40年代に作業船設計基準として定められているが、20数年が経過している。その間、作業船の大型化、自動化を始め、環境対策及び作業環境の向上等が強く求められており当時と状況が大きく変わっている。
本事業では、非自航作業船建造に関係する関連法規・通達を取りまとめた他、当協会に比較的問い合わせの多い起重機船の設計基準を見直すとともに、作業船の新機種で近年多く建造されたバックホウ浚渫船について新規に設計基準を作成した。
これらの設計基準等は、作業船関係業務にたずさわるものに貴重な文献として幅広く活用していただければ幸甚である。