・ピストンの上死点・下死点位置でシリンダブロックに支持されており、ピストンスラップによるライナ振動が抑えられています。
・また、アンチポリッシュリング(通称ファイアリング)を装備しているため、ピストンに付着した硬質カーボンによる摩耗が少なく、耐久性が飛躍的に向上しています。
(4) ピストン(写真-3)
・機関の高出力化に伴うピストンの機械的・熱的負荷の上昇に対処する為、設計段階においてFEM(有限要素法)による解析を行うとともに、試験機関による温度・応力の計測を行い、十分な強度を有することを確認しています。
・ピストンリングは圧力リング3本、オイルリング1本の4本構成で、トップリングは特殊バレル形状にクロムメッキを施しています。高出力化に伴う燃焼圧力の増大にも拘らず、ファイアリングの効果と相まって、従来機関に比べて耐久性が向上し、潤滑油消費率も大幅に低減しています。