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1) システム化

エンジンの運用効率を広げるために構築された、トータルシステムの例を図8に示す。

このシステムでは、データリンクと呼ぶシリアル通信線で、遠隔監視操作およびサービスツールと直結でき、さらに、約30mを越える遠隔地とは、RS232C信号を介して、また、必要に応じ衛星回線を経て、パソコンと通信し遠隔監視操作が出来るシステムが用意されている。

 

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図8 エンジン運用、サービスネットワーク

 

2) 診断機能

ECMは、エンジン状態監視のための各種センサ信号を解析し、エンジンの異常や故障につながる状態の発生を検知し、その内容により警報ランプや点検指示ランプを点灯し、さらに原因診断結果を点滅コードで点滅表示もしくはパネルに表示します。

点滅表示は、ランプの点滅パターンで2桁の数字を示し、図9に示すような診断結果を発信し、事故を防止する。

これらの診断結果は、別途診断コードに置き換え、時系列履歴としてECM内に記録保持される。これは、サービスツールを接続して読み出すことができ、効率のよい保守整備につなげることが出来る。

 

 

 

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