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28) 羽根レーキ(傾斜)

羽根レーキとは3・34図に示すように羽根傾斜は軸心に垂直な面に対するプロペラ前進面の基線の傾きを言う。

羽根傾斜は通常プロペラの場合、船尾側方向に5°〜12°位傾斜しているが、高速艇などの場合、傾斜のないものや、船首側方向に傾斜しているものもある。船尾側方向に傾斜しているプロペラはプロペラ羽根先端と船体との間隙を大きくするには良い方法であり、また船首側方向に傾斜しているプロペラは高速艇などで回転に基づく遠心力を利用して、少しでも羽根根元部の応力を減じて、羽根厚さを薄くするための工夫である。

29) ウォッシュバック

ウォッシュバックとは3・28図に示すようにプロペラ羽根の各断面で前縁側および後縁側が前進面基準線より反り上がった状態を言う。一般に羽根前縁側に付いている場合が多いが、羽根断面によっては、後縁側に付くこともある。

30) スキューバック

スキューバックとはプロペラ羽根の設計中心線と羽根先端とのずれの距離を言う。

 

 

 

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