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3・31図に示すようにプロペラピッチはプロペラ羽根のねじれ角度によってプロペラの1回転で進む理論上のピッチである。普通のボルトのねじ山は1重ねじであるがプロペラの場合3枚羽根は3重ねじ、4枚羽根は4重ねじに相当する。

 

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3・31図 プロペラピッチ

 

3・32図に示すようにプロペラのピッチの半径方向の分布には、一定ピッチ分布、逓減ピッチ分布、逓増ピッチ分布の3種類がある。一定ピッチ分布は、羽根根元から羽根先端までのピッチが一定である。逓減ピッチ分布は羽根根元から羽根先端にいくにつれて、ピッチが小さくなっているもので、逓増ピッチ分布は逆に羽根根元から羽根先端にいくにつれてピッチが大きくなっているものである。逓減ピッチ分布および逓増ピッチ分布のプロペラの場合のピッチは代表半径位置の0.7R(R=プロペラ半径)部分のピッチで一般に表示する。

 

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3・32図 プロペラピッチ

 

3) プロペラピッチ比

プロペラピッチ比とはプロペラピッチをプロペラ直径で割った値を言う。

4) プロペラボス

プロペラボスとはプロペラをプロペラ軸に取り付けるボス部を言う。またCPPやFPPで羽根をボルトで取付けるものはハブと言う。プロペラボスの内側の空所にはプロペラ軸の防食のためグリースなどを充填する。(3・28図参照)

 

 

 

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