日本財団 図書館


このように低温、高温いずれでも規定値を満足する油をマルティグレードオイルと云います。

 

152-1.gif

2・238図 潤滑油の粘度変化

 

3) 潤滑油の選定

潤滑油はエンジンの種類、使用燃料の種類、使用条件などにより異なるためメーカの推奨する潤滑油を使用することが望ましいが、通常は下記を基準に選定する。

(1) 適切な粘度の潤滑油を選ぶ。

SAEの粘度区分より適切な粘度の潤滑油を選ぶが、地域、夏冬等、気温により使い分けることもある。

(2) 適切なアルカリ価の潤滑油を選ぶ。

API分類の内よりメーカの指定するアルカリ価を保有する潤滑油を選定する。

4) 潤滑油の交換基準

潤滑油の交換時期は、エンジンの形式、運転条件、使用燃料の種類、潤滑油の種類、張込み量(補油量)補給量等により異なるので、油メーカに分析してもらい判断するのが最も望ましいが、実際には難しいので、通常はメーカの指定した交換時間を基準にして交換するか、又はオイルメーカの提示しているスポットテストにより、スラッジの混入量、アルカリ価の残存量を調ベメーカの判断基準に基づき交換する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION