構造が簡単で故障の少ない利点もあるが、配管が長すぎたり、曲がりが多いと管内抵抗が大きくなるため、大きな操作力を要し、又空気が完全に抜けなかったり、配管の途中で熱を受けたりすると作動が不安定となり、始動部と受動部のストロークに差異を生じ思わぬ事故を起こすことがあるので、配管に当たっては十分な注意が必要である。なお、始動部と受動部のストロークに差異が出来た時は調相弁で合せる構造となっている。
2・218図はガバナリモコンの構造図で、始動部と受動部を1本の銅管で連結し、この中に作動油を充満して始動部のピストンを動かすと、油圧で受動部のピストンが動くようにしたもので、回転上昇時は、始動部のハンドルでピストンを動かすと油圧で受動部のピストンが動き、ガバナスプリングを圧縮して回転が上昇し、下降時は始動部のハンドルを戻すことにより油圧が下がり、受動部のピストンはガバナスプリングにより戻されて回転が下がる構造となっている。