(a) タービンノズル
耐熱鋼製のノズル板と内外輪の組立式および耐熱鋼のノズル板を鋳込んだり、または溶接したりしたものがある。
(b) 送風機
扇車は軽合金鍛造材から削出しのもの、あるいは軽合金鋳物直線放射状で空気流入部のみ機械加工完了後折り曲げたものがあるが最近では、この部分も機械加工して効率の上昇と強度の増加を図ったものや、空気流入部のみを別体とした精密鋳造製のものも使用されている。
(c) 軸受および給油装置
軸受にボールまたはローラベアリングを用いたものと平面軸受を用いたものがあり、両端支持形式と、中央支持形式とがある。ボールまたはローラベアリングは、回転軸が高速回転であり、かつ運転時には軸受部の温度が60℃〜70℃に上昇するので、普通形より遊隙が多く、かつ精度の高いベアリングを必要とする。ベアリングとケーシングの間に弾性体のダンパを置き、運転時、熱の影響によりケーシングが変形しても長年の使用によって回転体に僅かなアンバランスが生じても軸受に無理がかからぬ様になっており、かつ軸に加わる衝撃力を緩和するとともに軸危険回転数の上昇を図っている。スラストは送風機側で受け、タービン側に軸が膨張できる構造が多い。