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又、電解液の比重も端子電圧と同様に充電が進むにつれて次第に上昇し、ついにはいくら充電しても変化しなくなる。この時が完全に充電された時であり、この時の比重(20℃換算)が、1.260〜1.280の間にあればよいが、外れているときには、蒸留水又は希硫酸を入れて調整し、その後約1時間充電を続けた後比重を確認し範囲内にあれば終了とする。外れておれば再調整する。

 

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2・181図 電解液の比重と放電量の関係

 

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2・182図 充電時間と電圧及び比重の変化

 

3] 容量

完全に充電されたバッテリを一定電流で連続放電した場合、端子電圧が放電終止電圧になるまでに取り出すことの出来る総電気量を、一般にバッテリの容量といい、放電電流とその放電時間との積で表し、単位には「アンペア・アワー」が用いられ「AH」の記号で表す。

(100AHのバッテリとは10Aの電流を10時間流す事が出来る容量のバッテリである)。

 

 

 

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