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回転しているロータに励磁電流を供給するためロータの一端にスリップリングが2個取り付けられて有り、これは銅や黄銅、ステンレスなどで出来たリングと絶縁物で構成されている。

このリングの円周上をブラシが摺動して電流を供給する。

 

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2・168図 ロータ

 

2] ステータ

ステータは、ステータコアと、ステータコイルで構成され、フロントカバー、リアカバーによって支えられている。ステータコアは薄い鉄板を重ね合わせたもので、その内側にはいくつもスロット(溝)があってステータコイルが入るようになっておりロータのポールコアから出た磁束がステータコイルと有効に交差するように作られた磁束の通路である。ステータには、3個の独立したステータコイルが巻かれており、ロータの回転に伴い、交流電圧が発生する。ステータコイルの接続はY結線(スター)、△結線(デルタ)の2種類があるが、一般にはY結線が殆どである。

 

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2・169図 ステータ

 

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2・170図 ステータの結線方法

 

3] フロントカバー及びリアカバー

フロントカバー及びリアカバーはステータとロータを支持すると同時に、エンンジンヘの取り付けを行う部分でもある。

 

 

 

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