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2・155図 ウッドワード社製SGガバナの構造図

 

システム油は給油口からガバナに入り、ギヤポンプにより吐出され圧力が高まると、リリーフ弁が開き油を循環させると共にリリーフ弁バネ力が強くなり、給油口から流入を制御する。作動油圧が低下すると、リリーフ弁が戻り循環油を制限すると共に給油口より油を流入する。余分な油はドレン穴から機関内部へ排出される。

機関が一定の回転速度で運転中はコントロールランドが、ボールヘッドのパワーピストンヘ通じる孔を閉鎖し、ウエイトの遠心力と調速スプリングのバネ力が釣り合っている。

負荷が増加すると回転速度が下がり、ウエイトの遠心力が弱まりバランスが崩れ、バネ力でコントロールランドを押し下げボールヘッドの孔から作動油が流れパワーピストンを押し上げ出力レバーを押して出力軸を燃料増の方向に回し、噴射量を増して回転速度が上昇する。出力レバーが押し上げられると速度ドループレバーピンは上方へ押し上がり、フローティングレバーを持ち上げて調速スプリングを引き上げるためバネ力は弱まりウエイトの遠心力が強まり、コントロールランドを引き上げて孔を閉鎖し、パワーピストン部への作動油流入を止め、パワーピストンの動きを止める。このようにパイロットプランジャを元の位置へ戻す特性を速度ドループと云う。

 

 

 

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