(3) 噴射圧力の調整と噴霧テスト
一般に噴射圧力は副室式の場合は12〜16MPa(122〜163kgf/cm2)、直接噴射式機関では20〜30MPa(204〜306kgf/cm2)程度である。2・148図に示すようなノズルテスタに噴射弁ホルダを取り付け、シムを増減するか、又は調圧バネを締め付けながら規定圧力で開弁するように調圧する。噴霧テストはノズルテスタのハンドルを1分間に20〜30回の速さで強く押しながら開弁圧と、噴霧の形状、大きさ、拡がり等を点検する。なお、手のひらを噴霧部分に近づける事は非常に危険であり、絶対にやらぬように注意が必要である。噴射圧力は各部が使用中に摩耗して低下するため定期的に点検調整しなければならない。
噴霧の状態は燃料弁の形式により大きく異なるが、一般的な噴霧状態を2・149図及び2・150図に示す。