3. ディーゼルエンジンの基礎
ディーゼルエンジンは、シリンダ内の空気を急激に圧縮し、高温高圧となった燃焼室内に燃料を高圧の霧状にして噴射させ、燃料を自己着火させ、燃焼により発生した圧力をピストンで受けて、連接棒を介してクランク軸を回転させ、動力を発生させる装置である。
3.1 ストローク(行程)とサイクル
ストロークとは、ピストンが上死点から下死点又は下死点から上死点まで運動する1行程のことでエンジンが1回転すれば、ピストンは2行程(2ストローク)動いたことになる。又毎回同じ動作を繰り返している場合、ある点を起点にして再び元の起点に戻ってくる迄での1周期のことをサイクルという。