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問2-2-77

次の文章は潤滑油について述べたものです。正しいものに○、誤っているものに×をつけなさい。

( ) 1. 粘度指数が高いと、潤滑油温度が低いときに各摺動部の抵抗が大きくなるので、できるだけ粘度指数の低いものを選ぶ。

( ) 2. 潤滑油中に混合した燃焼生成物や自身が酸化して生じたスラッジを油中に凝縮させず、微細な分子として分散させる性質を清浄分散性という。

( ) 3. 燃料油中の硫黄分により硫酸が生成されるが、海水が混入すると、海水中の塩分と硫酸が反応して、更に腐食性の強い塩酸を生成される。これらの酸による有害な腐食を防ぐために酸中和性が要求される。

( ) 4. 潤滑油は空気中の酸素による酸化反応は起こしにくいものであるが、高温状態で水や金属が混入すると、それらが触媒となって酸化が促進される。この酸化をくいとめるために酸化防止剤を添加している。

( ) 5. 潤滑油中に泡の発生が多くなると軸受等の損傷の原因となるので、泡立ちしにくい性質(消泡性)も重要である。

 

問2-2-78

次の文は潤滑油について述べたものである。正しいものには○、誤っているものには×を( )内に記入しなさい。

( ) 1. 潤滑油は軸受け面に油膜を形成し、集中的に加わる応力や衝撃を油膜を介して分散させる作用を潤滑油の応力分散作用といい重要な作用の1つである。

( ) 2. 舶用機関の潤滑油を選ぶ場合、機関内部の温度は始動時と運転時或いは海水温度の違いなどで大きな変化があるので、温度変化の影響を受けにくい粘度指数の低いものを選ぶことが重要である。

( ) 3. 潤滑油に海水が混入した場合、硫酸は海水中の塩分と反応してさらに腐食性の強い塩酸を生成するので、有害な腐食を防ぐために強力な酸中和性が要求される。

( ) 4. 潤滑油が高温にさらされると熱分解してカーボンを発生する。特にピストン冷却をしている場合には高温にさらされるので、熱安定性の優れた潤滑油を選ぶ必要がある。

( ) 5. 油中に水が混入した場合、直ちに水と油を分離して除去する必要があるが、この作用を清浄分散性という。

 

 

 

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