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また、部品の大部分が同じ仕上げ程度で一部分が異なるときは、(e)のようにその記号を図の当該面上に記入するとともに、共通記号に続けて(  )内に併記する。

 

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4・19図 表面あらさの図面記入法

 

3. 略画法

主要な機械部品であるネジ・バネおよび歯車などの製図に際しては、これらを実物の形状どおりに図示することは、はなはだ手数を要するので、略画法が用いられる。JISでは、ネジ製図(JIS B 0002)・歯車製図(JIS B 0003)およびバネ製図(JIS B 0004)に、これらの略画法を規定している。

ここでは、ねじおよび歯車についての略画法を示す。

 

3.1 ねじの略画法

ねじの図示方法は、JISにより次のように規定されている。

1] おねじの外径線、めねじの内径線および完全ねじ部と不完全ねじ部との境を表わす線は、太い実線で書く。

2] おねじ、めねじおよび不完全ねじの谷底を表す線は、細い実線で書く。

3] 不完全ねじ部の谷底を表す線は、中心線に対し30°の傾きで書き、必要に応じて不完全ねじ部の寸法を記入する。

4] 見えない部分のねじは、山頂、谷底を示す線をそれぞれ中間の太さの破線で書く。

 

 

 

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