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4・12図

 

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4・13図

 

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4・14図

 

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4・15図

 

4) 穴の寸法記入法

材料にあけられている穴はその使用目的によって異なる。従って穴の種類としては旋削穴、鋳抜き穴、打抜き穴、きり穴などがあり、JISにおいては穴を示す時、その穴の種類を示す時に限り寸法にその名称を付記するように定められている。

引出し線を用いて示す場合には、引き出し線は穴の中心を向き、水平線に対してなるべく60°をなす直線とし、引き出される側に矢印をつけてその先端を穴の外周につける。

そしてその上に「5キリ」あるいは「245リーマ」などと記入する。

1] 鋳抜き穴…鋳物をつくる時、中子を用いてあらかじめ穴として鋳造したもの。

2] 打抜き穴…プレスにより打抜いた穴。

3] きり穴…ドリルであけた穴であり、同寸法の穴が多数ある場合は、数と寸法を記入する方法が用いられる。例えば「8-15キリ」と記入があれば直径15ミリのキリ穴が8個という指示である。

4] リーマ穴…リーマで仕上げられた穴。この場合はリーマより少し小さい直径のきりで穴をあけてから、リーマを使うのが普通であるので両方の寸法が併記してある。

5] 座ぐり穴…鋳物製品の面にボルト頭やナットが直接接触することは締付けが不確実となるので、接触する面を座ぐりきりによって平滑にけずる。これを座ぐり穴と呼ぶ、座ぐりの種類には4・16図に示すような3種類がある。

 

 

 

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