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前進時フェース面

後進時バック面

3・57図 可変ピッチプロペラの応力分布

 

3) 性能

翼断面:スキュープロペラの翼断面形状は、MAU、トルースト、NACA型などが採用されているが、翼強度面から若干修正した断面を採用することもある。

ピッチ分布:キャビテーション特性を考慮し、ピッチ分布は従来の一定分布に対し、チップ付近の荷重を予め減少させるチップアンロード型も採用されている。

スキュー分布:スキュー分布は、CPP変節時のスピンドルトルク或は船体、舵とのクリアランス、更にはFPPの場合スキュー翼の後進時の特殊性等を考え決定している。

プロペラ単独性能:単独性能は、模型プロペラによる系統的な水槽試験を行い確認される。スキュープロペラの単独性能は普通型プロペラの単独性能と同等であると考えてよい。

 

4) 起振力

船のプロペラは、前方にある船体の影響を強く受けた不均一な流れの中で作動するという宿命をもっている。このプロペラへ流入する流れが不均一であるという事からプロペラの1回転中で、翼に発生する力は常に一定なものではなく、プロペラ起振力と呼ばれる各種の変動力を生ずる。

 

 

 

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