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1軸船の場合通常は右回りのプロペラが多く採用されるが、漁船など減速機などの関係から、まれに左回りのプロペラがある。特に小形機関の場合左回りのプロペラがある。

1軸船の場合、右回りプロペラは船の前進時に船尾を右舷方向に船首を左舷方向にふれ回す性質がある。左回りのプロペラはこの反対で、船尾を左舷の方に、船首を右舷の方へふれ回す。

2軸船で右舷側プロペラは右回り、左舷側プロペラは左回りする場合、これを外回りプロペラという。操船上まれに右舷側プロペラは左回り、左舷側プロペラは右回りを採用することがあるが、これを内回りプロペラという。

 

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3・43図 回転方向

 

11) 羽根輪郭

3・44図にプロペラの羽根輪郭の代表的なものを示す。一般の貨物船、タンカ、漁船などでは烏帽子型(エボシ型)が広く採用されている。高速艇では羽根面積比の大きい丸型が採用されている。曳航力が要求される引船などではプロペラの外周または前方にダクトを装備する時はカプラン型(ダクトプロペラという)が採用される。また近年船体の船尾振動の低減を主目的としたハイスキュー型の採用が増えている。

 

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3・44図 羽根輪部

 

2.2 プロペラに関連する問題

1) プロペラの重い、軽い

プロペラが重いとか軽いとかいわれるのは重量を指すのではなく、主機関にかかる負荷の状態を表わしている。

 

 

 

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