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3・38図 プロペラピッチ

 

3・39図に示すようにプロペラのピッチの半径方向の分布には、一定ピッチ分布、逓減ピッチ分布、逓増ピッチ分布の3種類がある。一定ピッチ分布は、羽根根元から羽根先端までのピッチが一定である。逓減ピッチ分布は羽根根元から羽根先端にいくにつれて、ピッチが小さくなっているもので、逓増ピッチ分布は逆に羽根根元から羽根先端にいくにつれてピッチが大きくなっているものである。逓減ピッチ分布および逓増ピッチ分布のプロペラの場合のピッチは代表半径位置の0.7R(R=プロペラ半径)部分のピッチで一般に表示する。

 

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3・39図 プロペラピッチ

 

3) 羽根前進面および羽根後進面

プロペラを船に装備した場合、その船尾側の羽根の面を前進面(フェース)といい、プロペラ羽根の前進時に推力(スラスト)を受ける面である。羽根の後進面とはプロペラ羽根の後進時に推力を受ける面である。この呼び方は反対に考えがちであるからよく注意する必要がある。

 

 

 

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