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3・9図 自己給油式

 

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3・10図 強制給油式

 

1) 中間軸受取取扱上の注意事項

軸系のターニング時などの極低速回転時は自己給油潤滑式軸受では、軸受面の油膜の形成が困難であるので、オイルリングまたはオイルカラーによる潤滑油のかき上げ量に注意する。また、軸受内の油量の不足により軸受を焼損することがあるので軸受両端からの油の漏洩、振動などによって油面計取付部からの漏洩、油のよごれなどに十分注意する。強制給油潤滑式軸受では、ブラックアウト時、軸系が遊転することを考慮して軸系の遊転時間中給油できる非常用潤滑油重力タンクなどを設けて、非常給油するのが望ましい。

 

1.4 プロペラ軸

プロペラ軸とはプロペラを装着する軸を言う。プロペラ軸は一般に鍛鋼製で、前端は船内で中間軸と一体に鍛造された継手フランジまたは組立型継手フランジとカップリングボルトで結合される。

3・2図に示すような一体型継手フランジの構造の場合は、プロペラ軸は船内に引抜く、また3・3図〜3・6図に示すような組立型継手フランジの場合で、可変ピッチプロペラのようにプロペラ軸の後端が一体型継手フランジの場合は、船外に引抜くことになる。なお、組立型継手フランジの場合でも船内に引抜く構造のものもある。

プロペラ軸の後端の形状は、通常、固定ピッチプロペラの場合は、コーンパートであり、また可変ピッチプロペラの場合は、多くは一体型継手フランジで、プロペラを取り付ける。

 

 

 

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