ギヤケースはそれぞれの軸と歯車などが組立状態のまま取り出せるよう、蓋リヤカバー、ギヤケースおよび機関部へ結合するマウンティングから成り立っている。クラッチドラム内部にはシンタプレート(摩擦板)、スチールプレート、油圧ピストンなどを配し、クラッチレバーを前進または後進側へ倒すと油ポンプから圧送された油が切換弁から前進クラッチ軸又は後進クラッチ軸に設けられた油孔を通ってシリンダ内へ入り油圧ピストンを押し、シンタプレートとスチールプレートを摩擦板受板に圧着するので動力が伝達される。
又2・165図は、クラッチケースの中に収ったクラッチ主要部の外観透視図を、また2・166図にはクラッチドラムの断面図を示す。