5] 接点面の分解整備
スイッチキャップ締付ネジを外し、リード線のハンダ付けをこてで溶かし、ドライバなどでスイッチキャップを開け接点面をサンドペーパなどで修正する。
(iii) アーマチュア
1] アーマチュアコイルのショートテスト
薄い鉄片をコアの上において、アーマチュアを手でゆっくり回す。もしコイルがショートしていればショートしているコイルが鉄片の下へきた時に鉄片が振動し吸引される。コンミテー夕のセグメント間でショートしていることが多いのでハンダ付け部分などを十分点検する。
2] コイルのアーステスト
コンミテータとシャフト(コア)間の導通を調べ、導通があればアースしている。
3] シャフトの曲り
Vブロックで両端を支持し、ダイヤルゲージで振れを測定する。整備基準値内にあれば良い。
4] コンミテータの振れ、面の荒れ点検
コンミテータの振れはブラシ摺動面をさけて、ダイヤルゲージで振れを測定し基準値内であれば良い。またコンミテータの表面が荒れていれば目の細かなサンドペーパ(No.300〜600)で磨くか旋盤で修正する。
モールドコンミテータは新品時より1mm、普通タイプは2mmまでが限度でありそれ以上に直径が減少している場合は交換する。
5] セグメントのアンダカット
コンミテータセグメント間の絶縁体はセグメント面より高くなると整流が悪化するためアンダカット寸法が0.2mm以内になったものは0.5〜1.0mm程度の深さでアンダカットする。鋸刃で確実に修正する。
6] その他
アーマチュアギヤが摩耗損傷したものはアーマチュアを交換する。ボールベアリングから異音が発生したり、回転が円滑でないものはボールベアリングを交換する。ボールベアリングのシール面はアーマチュア側にして組付けること。
(iv) ヨーク
1] フィールドコイルの断線テスト
ブラシ間の導通を調べ、導通がなければブラシとコイルの接続部分などが断線しているので修理する。
2] フィールドコイルのアーステスト
コネクタ(又はブラシ)とヨーク間の導通を調べ、導通があればアースしているので修理する。