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(c) 更にプランジャが下降し、圧縮された燃料油がチェックバルブ(有る場合)を開きノズルに至る。更に圧力が上昇してニードルスプリングに打ち勝ちノズルチップより燃焼室内に噴霧される。

(d) プランジャの上部リードがバレルの吸排出孔を覗いた瞬間、プランジャの縦溝より高圧燃料油は急速に油溜室へ戻され噴射が終わる。(2・104図(B))

(e) この噴射始めから噴射終わりまでの実際に燃料油を圧送している期間、行程を有効ストロークという。

(f) プランジャの縦溝と吸排油孔を一致させることにより、無噴射となる。(2・104図(C))

 

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2・104図 ユニットインジェクタ プランジャ作動

 

(iii) 噴射量の調整

ユニットインジェクタの噴射量調整はラック・ピニオンによるボッシュ式でその機構を2・105図に示す。

この図で解るようにコントロールラックの動きに従ってピニオンギヤが廻り、ピニオンギヤを介して同様にプランジャも廻る。プランジャが廻ることにより、2・104図に示す有効ストロークが変化し噴射量を調整することが出来る。

噴射量の規制を2・106図に示す。

 

 

 

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