ただし、手の平を噴霧に近づけることは危険であり、絶対にやらぬように注意が必要である。噴射圧力は各部が使用中に摩耗して低下するため定められた期間毎に点検調整しなければならない。
(5) 噴射圧力と燃焼の関係
〔圧力が低過ぎる場合〕
1] 燃料の霧化が悪く、不完全燃焼により黒煙が出て出力が低下する。
2] 噴射始めが早くなり噴射量が増し着火遅れが大きくなって、一時に着火するため最高圧力が高くなりノッキングを起し易くなる。
3] 噴射終りの切れが悪く、後燃えを生じ燃焼ガスの浸入が起るため噴射弁が摩耗又は膠着し易くなる。