3] プランジャ式ポンプ
プランジャ式ポンプは低速機関に多く使用され、2・81図のとおりポンプ本体に設けられたシリンダ内にプランジャを挿入し、カム軸に設けられた偏心環の回転により、そのストローク(偏心距離の2倍の長さ)に応じてプランジャが往復運動をする。シリンダの先端部分は弁室に通じており、プランジャが右方向へ移動するとシリンダ内は負圧となり、吸入弁が開いて冷却水を吸入する。プランジャが左へ移動すると吸入された冷却水を圧縮するため吐出弁を開放して冷却水が押し出される。この繰り返し動作によって冷却水を連続して圧送するポンプである。
一般には、プランジャがどちらに動いても吸入、吐出が行われる複動式が使用されている。また、水圧の脈動を少くするために吐出側に空気室が設けられている。