38. ピストンを解放したところ、トップリングが合い口と正反対の位置で折損していた。この原因を調査するに当たり、まず考える事項は何か、下の文から、ひとつ選び( ) 内に○印を付けなさい。
( ) 1. 該当部に材料欠陥(巣など)がある。
( ) 2. リングトレーガー(耐摩環)が剥離した。
( ) 3. リング溝とリング上下面の間に、ゴミ等を噛み込んだ。
( ) 4. リング合い口隙間が熱膨張に対し余裕が無く、運転中に合い口が接触した。
( ) 5. ピストン上死点に於ける、シリンダライナーのトップリング摺動位置が摩耗した。
39. 次の文章はエンジン各部の分解・整備に関して述べているが、正しいものに○を付けなさい。
( ) 1. 連接棒ボルトの締め付けはトルク法が一般的で、この方法は座面やネジの摩擦係数の影響を受け難い。
( ) 2. ピストンに亀裂が発生する場所は、燃焼面だけと考えて良い。
( ) 3. 二次慣性力を抑え機関振動を低減するためのバランサーを装着している機関は6シリンダが多い。
( ) 4. ダンパは、ゴム、粘性液等で、熱エネルギーを吸収しているため、本体の温度上昇には十分注意し、サーモラベル等で監視する。
( ) 5. 高弾性ゴム継ぎ手は、ゴムのせん断力によりトルクを伝達し、振じり振動をも吸収しているため、そのエネルギーにより劣化する。また環境条件によってゴム表面にクラックが発生し易い。