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補・81図 粒状排出物質低減例

 

3) 出力増大

熱効率の増大等により、機械式制御に比べ約10-30%程度の出力向上が得られる。

4) 舶用にマッチした性能特性

荒天時などに粘りを示す強力なトルクアップ、低温始動、長時間低速運転モード等水温が低い状態での減筒運転、トローリングや低船速モードなど、舶用特有の要求に応える、独特な性能特性を持たせることができる。

5) 強力な保護監視、診断機能の導入による信頼性向上

異常、不具合の事前警報と保護、その診断を出すことにより確実に事故予防をはかるようになっている。不具合や整備履歴は記録蓄積され、新たに開発されたサービスツールにより、記録をもとに原因の解析をし、確実な診断をして効率のよい整備が可能となった。

 

6.3 コンピュータ搭載の電子制御エンジンはどのようになっているか

1) 電子制御の種類とその特長

エンジンの電子制御には、ガバナのみを電子制御する段階から、各種噴射系メカニズムと組み合わせて電子制御をするさまざまな段階があり、電子制御の可能性を最大限に利用し、出来るだけ高圧のもとで、燃料噴射のタイミングや噴射のパターンを、理想的な形に近ずける努力が盛んになっている。

補・82図は、エンジン電子制御の段階を、燃料噴射系のハード面に注目し、代表的なケースを例として分類したものである。

 

 

 

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