(2) 主要部の摩耗(メカニカル式)
1] ガバナスプリングのへたり
2] フライウエイトピンの摩耗
3] スリーブなどの摩耗
4] ベアリングの摩耗
(3) 油圧ガバナ不良
1] ガバナ出力軸へのリンク不敵
2] 潤滑油のドレンポート閉塞
3] ニードル弁の開けすぎ
4] バッファスプリング不良
5] 主要部品の摩耗及び不良
4) シリンダの圧縮不良
(1) バルブシート不良
バルブガイドの摩耗、シート面のカーボン噛み込みなどにより、ガス吹抜けを生じると、圧縮もれを起こし、燃焼不良や着火ミスとなり、燃焼のバラツキを生じて、ハンチングを起こす。
(2) ピストンリング摩耗
ピストンリングが摩耗すると、オイルコントロールが悪化して、摩耗が促進すると共にオイルアップによる、潤滑油消費量が多くなる。同時にガスもれや圧縮もれを生じ出力が低下して、各シリンダ間のバラツキが大きくなり、ハンチングを起こすことがある。
(3) シリンダライナ摩耗
ライナが摩耗又は偏摩耗すると、ピストンとのスキマが多くなり、ピストンリングの摩耗同様に、ガスもれ、圧縮もれのほか、オイルアップを誘発して燃焼不良となり、各シリンダ間のバラツキが大きくなって、ハンチングを発生する。