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5・26図 水動力計

 

2] 水抵抗器

発電容量の測定は、通常は5・27図の水抵抗器を設備して行う。

この装置の原理は、3相の場合は木材等で等間隔に3枚をお互いに絶縁をして水中に入れる。

 

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5・27図 水抵抗器

 

各極板に配線をして水中に電気を流すことで、電力を熱として消費して発電量を測定するが、非常に多量の水を必要とする。

水中に電気を流すため、海水が利用できるところは海水を使用し電気伝導度を上げたり、水道水に食塩等を混ぜて行うこともある。いずれも腐食の発生は避けられない。

電力の消費は、極板の水中への深度をチェンブロック等で上下にコントロールするが、非常に高電圧を使用するので感電に対して安全対策を万全に期す必要がある。

なお、最近は水道水の代わりに『純水』を用いることで水中の電気抵抗を極端に増して、発熱量を押さえ水の使用量を極限にまで減らすことで、水道水を外部冷却のために少量使用するが、トラックの荷台に装備したコンパクトな移動式のものがあり、場所を選ばずに計測できるようにはなっている。

(2) 試運転時の負荷

水動力計を使用して運転を行う場合の負荷は次のようにして決定される。

 

 

 

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