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2] 機関とクラッチが別体形のものに用いられる方式(5・20図)

防振据付の一例を5・20図に示す。

プロペラ駆動による推力は固定されたクラッチで受けるので、防振ゴムはプロペラのスラストに関係なく機関振動の吸収を行うことを重点としたものになっている。

 

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5・20図 別体形の防振据付例

 

(2) 防振ゴムの選定と据付

1] 防振ゴムの選定

防振ゴムの種類、仕様、使用個数などは、機関の重量、プロペラ軸の連結駆動方式などにより決定されるので、適用機種についてメーカの仕様による。

防振ゴムの種類の一例を5・21図に示す。

2] 据付

機関の据付は、メーカの据付マニュアルによるが、一般に防振ゴムの場合、ゴムのへたりを考慮して機関側が高くなるよう芯出しを行う。(5・22図参照)ゴムのへたりによる沈み代はメーカの設定値による。

また、防振ゴムの機関重量によるたわみ値のバラツキが各ゴムで1.0mm以内となるようにシム調整を行う。

3] 配管

排気管、冷却水管、燃料油管等は、たわみ性のあるものを用いる。

 

 

 

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