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5] 陸芯の場合、盤木の影響のない状態(盤木を一旦ゆるめた状態)で軸芯の変化を確認し必要であれば上芯の程度を加減する。

6] 盤木をゆるめることが許されない場合は前項5]にくらべて上芯を多くする必要がある。

7] 太平洋側の造船所の場合、干満の差が大きいので船底が下に当たっていると芯だしをして具合の悪いことがあるので注意しなければならない。(干潮の時に底が当たっていると問題になる)

(3) 据え付け作業

1] 着工前の点検

a] 盤木の状態の確認

最初から盤木の上で建造したものかどうか。建造途中で船台を横すべりに移動させた-横どりした-ものかどうか造船所にきくのもよい。横どりの場合は変形を考慮しなければならない。

b] 機関台の確認

打ち合わせ図と照合して機関台の状態、厚さ、高さ、及び位置を確認する。船体との溶接状況も確認する。

c] キールから機関台までの寸法を計測し、機関を据付けた時にベッド下面とキールとのスキマが充分かどうか調べる。

d] ダブリングの点検確認事項

ダブリングは造船所側で付けることもあるが据付作業上望ましい寸法は次の通りである。

・ 厚さ 10〜15mm

・ 勾配 0.3/100の中高にする。

外高はチョックライナ合せに不都合となるので避けなければならない。

 

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5・3図

 

 

 

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