(7) 燃料清浄装置
遠心式清浄機及び全量こし式清浄装置がある。粘度の低いC重油の場合は、いずれの方式を採用してもよいが、1500秒以上のC重油を導入する場合は両方式を併置することが望ましい。この場合は、遠心式清浄機をサービスタンクの前にこし式清浄機を燃料供給ポンプと主機関の間に設置することになる。
遠心式清浄機入口の燃料油粘度が100〜120秒になるよう加熱することが必要である。
遠心式清浄機については5.4項にて詳細説明する。
(8) 潤滑油処理系統(LO処理系統)
主機関に高粘度燃料を燃焼させると燃焼残渣(スラッジ)が多くなり、このスラッジがクランクケース内に入り潤滑油の汚れや、劣化を著しく進めるので充分なる容量のLOボトムタンクとLO清浄装置を設置する必要がある。
2) 燃料等加熱対策
(1) 加熱源
高粘度燃料油又は潤滑油を加熱するために必要な加熱源としては、電気による電熱加熱、蒸気加熱、温水加熱等が従来より使用されてきており、全加熱容量に対し電気容量、ボイラ容量が決定される。
(2) 加熱対象装置と温度管理
加熱対象としては、ストレージタンク又はサイドストレージタンク、セットリングタンク、サービスタンク、FO清浄機入口、主機関主管入口、LO清浄機入口、FOスラッジタンク、A/Cブレンド装置入口、A/Cブレンドタンクである。又、保温トレースが必要なものとしては、主機関FO管、FOこし器、FO戻り管、FO供給ポンプ配管等である。