4) FCC油(Fluid Catalytic Cracking)
FCC油には分解精製過程で使用される触媒粒子のシリカーアルミナが残存している。
このFCC油をディーゼル機関の燃料油として使用すると、次のような障害が発生することがある。
1] 燃料噴射ポンプ・プランジャの早期摩耗
2] ピストンリング・シリンダライナの早期摩耗
これらの早期摩耗の進行の結果として派生的に以下の3]〜7]の状況を引き起こす。
3] 燃焼ガスのブローバイの増加と潤滑油早期汚損
4] 潤滑油消費量の異常増加
5] 主軸受メタルやクランクピンメタル等の早期摩耗
6] 燃焼不良や機関性能低下
7] その他
5) ハイカロリA重油
近年、軽質油と重質油の需給バランスの関係から、灯油、分解軽油、ビスブロークン軽油等がA重油の基材として使用され出しており、A重油の品質が変化している。