これらのような諸要素により構成されるエコミュージアムも、提唱・実践から三十余年を経て、少しずつ変化が見え始めている。
特にその構成形態においては、当初、図5-1のようなコア・アンテナ方式と呼ばれる中核にコア施設があり、その周囲にあるアンテナを結節する形態が多かったのに対し、図5-2のように独立したアンテナが対等なネットワークを構成するネットワーク形式と呼ばれるものが出てきた。この背景には、コアとアンテナとして位置付けることにより、両者の関係にヒエラルキーが働きやすいことを回避するなどの理由が挙げられる。