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3] 生活風土空間の保全・活用理念

前述のように、本町の課題の解決を考える場合、区域毎に様々な事業実施が必要となってくる。しかし、これらはそれぞれが別の次元で語られるべきものではなく、全体が一定のまとまりをもって実施されなければ、その効果・効用も半減する。

 

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またこれら一連の考察を経て、全体的な共通項として挙げられることに、「町民のための」というキーワードが挙げられる。つまり、様々な分野にわたる事業メニューも「町民全体が恩恵を受けられる」という視点で進めなければならない。

このような理念のもと、具体的空間整備に向けて提言を行っていく場合、多岐にわたる事業メニューを町全域で展開し、わかりやすく絵づくり・空間づくりに直結させていくために、ある一定の共通認識(考え方の下敷き)があると展開しやすい。

そういった中、近年「エコミュージアム構想」に関心が高まりつつある。1967年にフランスで発祥した「住民主導の地域づくりの概念」であるが、この手法・考え方を次項にて参照し、本町におけるまちづくりの共通認識としての適用可能性を検討する。

 

 

 

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